家造り

基礎着工!木造住宅の基礎工事って何してるの?

家のプランニングがまとまったら建築工事の許認可申請を行います。準備が整ったらいざ基礎着工です。ワクワクしますね。今まで紙の上で書いていた話が実物として組み上がっていくわけです。

この基礎工事ですが住宅構造の要となる部位を造作する工事です。工期もあまり長く無いし、見栄えもそこまで変わらないので何気に見過ごしている人も多いと思いますが、自分の家となれば気になるものです。

ヨロズヤ
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家造りはプランニングや計画から工事に移っていきます。今回は木造住宅で最も採用されている『ベタ基礎』の基礎工事についてまとめました。

基礎工事の流れ

ワンコロ
ワンコロ
基礎工事の流れはシンプルだワン。まずは掘って掘って掘りまくるワンよ!
遣り方(やりかた)
根切り(ねぎり)
床付け(とこづけ)
地業(ちぎょう)
捨てコンクリート
防湿フィルム
型枠工事(外周部)
鉄筋工事
スラブコンクリート打設
型枠工事(スラブ上)
アンカー設置
立ち上がりコンクリート
養生
型枠バラシ
基礎完成
ワンコロ
ワンコロ
何がなんだか、よくわからないワン

遣り方

遣り方は木杭に貫板を釘で打ち付けて造作します。貫板に水糸を張って建物の位置を出す為に必要です。貫板の高さを水平にすることで工事中も水糸や貫板から建物の高さを確認することが出来ます。

ヨロズヤ
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遣り方は基礎を作る為の目印的な役割を果たしますので重要ですよ

根切り・床付け・地業・捨てコンクリート・防湿フィルム

まずは基礎を作る部位を重機で掘削します。工事が開始された事を基礎着工と言います。根切りから捨てコンクリートまで2〜3日程度の期間で工事が進むこともあります。
ワンコロ
ワンコロ
まずは安定した地盤面作りと位置出しワンね

根切りを行い地盤面を掘削する。
→土が発生するため敷地内で処分できない場合は残土を捨てる必要がある。
床付け面の高さまで掘削し、床付け面が乱れないように気をつける。
地業はしっかり転圧を行い沈下しない安定した地盤面を作る
捨てコンクリートを打設することで、基礎の正確な位置を地面に落とす
防湿フィルムを敷き込むことで地面からの湿気を防ぐ

↑地盤面を根切りして床付け面に砕石を敷き詰めている様子です。遣り方があることで概ね位置を外さずに外周を掘り進めることが出来ます。
砕石を敷き詰めたらコンパクターなどでしっかり転圧をする必要があります。
↑捨てコンクリート打設。防湿フィルムを捨てコンクリートの下に巻き込んでおくとシートがめくれないので、防湿フィルムの上から捨てコンクリートが施工されてます。
捨てコンクリートがあると建物の位置を正確に出すことが可能です。型枠を建てるので水平に施工します。
↑基礎工事の地盤面を整える工事が完成しました。構造体となる基礎を作る工事です。

鉄筋工事・型枠工事・コンクリート・養生

住宅の基礎は鉄筋コンクリート(RC)で作ります。コンクリートは圧縮する力に強く、鉄筋は粘り強いのが特徴です。コンクリートと鉄筋は線膨張係数が非常に近いため相性の良い素材です。組み合わせる事でお互いの弱点を補う強い構造体が作れます。

鉄筋を組み頑丈な骨組みを作ります。粘り強い構造体となります。
型枠(外周)を施工する。コンクリートをせき止めする板材を設置します。
スラブコンクリートの打設して建物の荷重を面で受ける構造スラブを作ります。
④スラブのコンクリートが安定したら立ち上がり用の型枠を施工します。

↑スラブコンクリートを流し込む前の状況です。鉄筋が組み上がり。外周部に型枠が設置されております。鉄筋はスペーサーの上に載せられており、地面から一定の厚みを確保します。(写真の石ころ)

アンカーボルトを設置する。
 →アンカーボルト=土台繋ぐことで基礎と木造躯体を接続する金物
HDアンカーボルト=柱の引き抜き力が大きな部位の設置、柱と直接接合
立ち上がりコンクリートを打設。
養生
→シートを被せて湿潤状態を保つ。暑さによる急激な乾燥収縮を防ぐ

↑アンカーボルトを設置したらグリーンの部位にコンクリートを流し込みます。
↑写真(左)アンカーボルトとHDアンカーボルト
↑写真(右)基礎養生の状況です。

基礎工事完成

しっかり養生が出来たら型枠を取り外し基礎が完成します。
手順としては簡単ですが管理すべきポイントは専門的な項目が多く施工業者任せにしてしまうと品質が確保できていないことに気づかない事もあります。
↑基礎完成写真
ヨロズヤ
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木造住宅の施工管理は、同時に複数の現場管理しているが多い為、業者任せや段取りが中心になっている現場監督も少なくありません。よって品質に対する知識が未熟な場合、本来の品質が確保できていない事に気づいていない場合もあります。
住宅会社の施工管理能力を事前に調べるのは難しく、品質が気になる場合は随時住宅会社に問い合わせすることが大切です。まずは工事の流れを把握しておけば次に何を工事するのか理解出来ますので、気がついたときには引き返せない等大きなトラブルを防ぐことも出来るでしょう。
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