家造り

建築現場を見れば解る!住宅会社の施工スキル・施工品質

日頃よく見かける住宅の建築現場ですが、スキルの高い施工管理者が敷地の外から現場を見れば施工品質をしっかり管理出来ているのか解ります。

なぜ、そのような直感が働くのか?理由は安全管理の状況から現場の施工状況が目に浮かぶからです。

簡単に言えば材料が整理されていない現場では、材料が乱雑に扱われ足元が散らかるため、無理な姿勢で危険が伴います。また、片付ける余裕が無い為、一つ一つの作業が荒くなる傾向が強くなります。

結果として作業者の施工が荒くなり、品質管理できていない住宅が建築されるのです。
今回は、そのような施工管理者目線の内容を書きました。

住宅会社のスキルが解る!現場の法令遵守(安全管理)

安全管理は簡易的に現場の状況を知ることが出来るチェックポイントです。住宅の建築現場では高所作業を行うため足場を設置しますが、実は高所作業に対する法令遵守が出来ていない会社は非常に多いのです。

その理由は、現場監督のスキルにも問題があります。近年は法改正により足場の組み方や高所作業時の墜落制止器具の規則が厳しくなるなど、安全管理の環境は常に変化しております。実はベテランの施工管理者であっても正しい安全知識を理解していない人は意外と多いのです。

安全配慮が出来ていない現場では、作業の進捗や工程ばかりを優先する傾向が見られるため施工品質も荒くなる事が多いのです。

ポイント① 屋根上の足場(墜落防止対策)

敷地の外から足場を見たとき、屋根からの墜落防止が出来ているかを見てみましょう。

出典:厚生労働省(足場先行工法に関するガイドライン)

屋根からの墜落防止は必要最低限の施工管理項目です。住宅プランに下屋やバルコニーがあると大屋根の足場をしっかり組んでいない事も多く、法令違反の状況で作業をさせている現場をよく見ます。

このような建築現場の施工管理者は要注意です。建設現場の作業員の安全を重要視していない事が多いと思われます。

いい家を建てるには現場監督の細やかな配慮が必要不可欠です。

ポイント②屋根上の親綱設置

敷地の外から屋根上を見上げた時、親綱が設置されてますか?最近では多くの住宅会社が安全対策として親綱設置するのが当たり前になりました。

まだ設置していない住宅会社・施工現場は要注意です。安全意識が低いのが一目瞭然です。

親綱の設置すら出来ていない施工現場では品質施工管理なども不安が残ります。

ポイント③足場の墜落防止・落下物対策

建築現場では2m以上の高所作業時に安全措置が必要となります。例えば足場を設けて作業床からの墜転落防止策として『手摺』や『中さん』をもうけます。また、落下物防止としては『巾木』の設置が必要です。

原則、建物側は落下防止として『建物〜作業床』の間が30cm以上離れる場合は、『手摺』『中さん』が必要です。この対策が出来ていない住宅会社が意外と多いのです。

敷地が狭い場合は『ブラケット一側足場』(上記イラスト)を組む場合がありますが『建物〜作業床』の間を30cm以内に寄せて足場を組めば問題ありません。しかし敷地に余裕がある場合は『二側足場』にて施工するほうが安心です。なぜなら30cm以上の間隔が空いてしまっても確実に法令遵守できるからです。

このように敷地状況に応じた現場判断が出来ていない住宅会社は建築施工管理の本質を見失っており、工事進捗ばかりを注視しているため品質や安全への意識が薄くなると感じております。

 


住宅会社との契約前に工事中の建築現場を確認!

敷地の外から簡単に現場管理のスキルが解るので出来るなら契約前に現場を遠くから眺めてみるのも良いですよ。

現場監督にとって安全管理は一番初めに学ぶ事です。若手の現場監督であっても現場を担当する際は必ず必要なスキルとなります。

安全管理が出来ていない現場では問題が生じていると思ってください。
監督のスキルであったり、業者に指示が出来ない環境となっていたりと状況は様々です。
現場での失敗が多い現場監督は業者に指示・指導ができない状況になっていることも多いので注意が必要です。

現場管理の注視ポイントは多くありますが今回は、安全管理を部分的に紹介しました。
住宅の購入を検討する際によかったら参考にしてください。