住宅設備・IOT 

新築住宅のインターネット周辺機器はどこに計画しますか?LAN配線をスッキリさせる方法とは?

こんな人におすすめ

①自宅のインターネット回線の計画を考えている人
②テレワークやTV会議により有線LANが住宅の居室に欲しい人
③有線LANによる配線のごちゃごちゃが気になる人

日常生活でインターネットは必要不可欠なものとなり、パソコンだけでなくスマホ(タブレット)TV・家電などが接続されるようになりました。

自宅でテレワークやTV会議は当たり前の時代となり、安定したネット環境を快適に利用したい人も多くなっております。

無線LAN(Wi−Fi)だけでなく、有線LANの配線計画についても改めて見直されており、配線をスッキリと見せたいと考える人も多いでしょう。今回は住宅のインターネット配線計画について書いてみました。

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住宅のLAN配線・LANポートとONUについて

家の中でインターネットを使用するには光ファイバーケーブルを引き込む工事が必要となります。屋外と屋内をつなぐ空配管(CD管)を利用してファイバーケーブルを家の中へ配線します。主に回線会社の工事手配となります。

家の中に配線を引き込んだ光ファイバーは『ONU(光回線の終端装置)』と呼ばれるデジタル信号の変換装置に接続します。(電話回線等のアナログ信号変換装置はモデムと言います)

ONU⇔ルータの間を接続して、ルーターから各居室へLANポートまでLAN配線の工事を行います。※LAN配線の接続口をLANポートといいます。これで各居室でインターネット回線が使用が可能となります。
※最近ではONUとルーター機能が一体式となった製品が多く、Wi−Fi機能が使えるルータ製品もあります。

事前計画として重要なのは『ONUの設置場所』です。
理由はONUとルーターを起点として各居室へ配線するので、機器や配線が集中する場所になるからです。

 

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TVアンテナの計画も一緒に考えよう

新築住宅でインターネットの機器や配線が散らかって見えるのは避ける為に目立たない場所へONUやルーターを設置する計画すれば良いことがわかりました。

ここでは更にTVアンテナの計画も一緒に考える事をオススメします。
理由はインターネットTVを使用する場合はONUとテレビ配線(同軸ケーブル)の接続が必要となるからです。今は不要でも将来的にインターネットTVを利用するかもしれない。そんな人は特にオススメです。

<div class=”concept-box6″><p>住宅ではTVアンテナを屋根上に設置する方式が主流です。アンテナの受信レベルが低い等の障害や視聴バング影響がある場合は『インターネットTV』を選択します</p></div>

TV配線(同軸ケーブル)はアンテナ(受信部)→分配器(ブースター経由)→各居室TVと配線が繋がっております。

ONUとTV配線(同軸ケーブル)簡易的に接続ができる計画しておけば、将来的に受信アンテナ→インターネットTVに受信方法を変更しても安心です。

アンテナの接続は住宅の建築後に行います。小屋裏に分配器が設置している住宅も多いのです。下のイラストのようにインターネットTVを利用する場合はONUと分配器を同軸ケーブルで繋ぐ必要があるので配置関係を理解して計画をしたほうが良いのです。

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電気配線図の計画が重要!情報分電盤は必要か?

リビングTVに設置はどうか?

リビングのTV設置場所にONU・ルーターを設置はどうでしょうか?
実はリビングにONUを計画するケースは多いのです。様々な顧客の要望に対応できるので住宅会社もトラブルを避ける事が出来るのでしょう。

また、リビングは大型TVやTVボードが設置されることが多いため、ONUやルータなどの設置場所が確保しやすいのも理由の一つだと思われます。

しかし、機器や配線が乱雑に見えるのも事実です。
せっかく家族が集うリビングはスッキリしたいと考える人も多いでしょう。TVを壁掛けにして配線を隠蔽する場合は特におすすめできません。

おすすめの設置位置はどこか?

私がおすすめするのは以下の様なスペースです。
収納の棚上にONUを計画して宅内のインターネット起点とします。天井点検口を近くに設けて小屋裏のTV分配器も近くに計画します。これで将来的に受信方法が変更になっても安心できます。

また、機器や配線が乱雑に見えても目につかない普段は目に届かない場所になるので気になりません。

情報分電盤も良いが高い!

今回、紹介したONUやルーターをスッキリ収納できるアイテムとして情報分電盤を計画することも良いのですが、主に機器を収納するだけのBOXなのに高額です。

画像出典:サン電子㈱公式HP

本来の目的と機器の役割を知っていれば、少しの工夫で安価にスッキリさせることが出来ます。

新築住宅を建てるなら、電気配線の計画段階で是非参考にしてみてください。