太陽光発電を設置して10年を迎える人
売電価格が下がるため蓄電池設置を検討している人
太陽光発電の売電は10年で終了!(余剰売電の場合)
自宅に太陽光発電を設置して10年が経過する方が年々増加しております。10年をすぎると固定買取期間が終了して、売電収入が激減してしまうので発電して余った電気がもったいないと感じている人も多いのではないでしょうか?
どのくらい売電収入が減少するのか?
3kWの太陽光発電を設置したケースで売電収入を比較してみました。
項目 | 設置後10年間 | 設置後10年以降 |
売電単価 (1kWhあたり) |
42円 (2011年頃設置の場合) |
10円前後 |
売電額(月) | 7,000円/月 (年平均) |
1,500円/月 (年平均) |
売電額(年) | 84,000円 | 18,000円 |
比較した結果、売電額は2割程度に減額(年間84,000円→18,000円)となりました。年間66,000円の減収となります。これは大きいですよね。更に太陽光発電の設置容量が大きな人はさらに減少金額が大きくなります。
太陽光発電で余った電気がもったいない!
高く売れないないなら家の中で上手く使いたい
太陽光発電で余った電気が高く売れないなら、買う電気をやらすために家の中で使いたい。だけど発電している昼間はほとんど家に居ないので発電した電気を使うためには電気を貯めるには蓄電池が必要になる。
朝と夕方は家族が家にいて、食事の準備もするので電気をたくさん使う家庭が多いですよね。それでは蓄電池を購入設置すると本当に経済的なメリットあるのでしょうか?
蓄電池システムは自動で電気を「貯めたり」「出したり」と作動するため、余った電気がもったいないと感じる人にとっては大変魅力的な設備ではあります。しかし設置費用は高額で工事代金を含めると150~200万円くらいかかる場合もあります。
それでは導入した時のコストに対して、電気代による経済メリットが出せるのか算出してみましょう。
蓄電池の経済メリットを算出
蓄電池の容量を6kWhを条件に行いましょう
蓄電池導入コスト | 電気代メリット (蓄電池のみ) |
電気代メリット (太陽光+蓄電池) |
150万〜200万 | 8万円 (10年間) |
84万円 (10年間) |
比較した結果
蓄電池を設置しても導入コストを回収するほどの電気費用の削減は難しいです。6kWhの蓄電池単体で設置しても月に電気代3,000円〜4,000円の削減効果しかありません。年間でいうと4.8万円となります。10年でも48万円のメリットしか出せません。
太陽光発電が設置されている家に蓄電池を設置した場合は月に約7,000円程度の削減効果しかありません。年間でいうと8.4万円となります。10年間で84万円のメリットとなるでしょう。
余った電気がもったいないとので、蓄電池を設置しても導入費用を取り返す事ができないため結局損する事になります。
導入コストが安い『蓄電池ポータル電源』
まずは簡易的に家の電気を貯めることができる『蓄電池ポータル電源』の活用くらいからやってみませんか?
微量ですがが昼間の余った電気を蓄えることも可能です。
大型の蓄電池を提案する会社は経済的メリットが出ないことがバレると、災害対策としての提案をすることが多くなります。
災害対策であれば小型の『蓄電池ポータル電源』十分だと思います。
アウトドアやバーベキューで簡単に持ち運びもできるし、スマホ電池の補充にも最適です。台風等の災害による停電が発生したときも重宝します。容量によって異なりますが、安いものは1〜2万円くらいから商品があります。
自由な使い方で多種類の商品が揃っているのポータブル電源は初期コストを抑えて、電気を上手く使うための必須アイテムです。
是非、みなさんも検討してみてはいかがでしょうか?
住宅建築のアドバイスや40代になって自身の変化、趣味・挑戦について記事にしてます。一級建築士/一級建築施工管理技士/宅建士