住宅設備・IOT 

アレクサ!電気消して!低価格で簡単に出来ますよ!

10年程前に住宅会社タマホームのCMで大きく反響を呼びました。キムタクが出演して『シャッター閉めて』『電気消して』とスマホに向かって声を掛けて住宅設備を操作するシステムが話題になりました。
※itamahome(アイタマホーム)という名称らしいです。

あれから、Amazon AlexaやGoogle Homeの一般販売が始まり音声による家電操作が簡単に出来る世の中になりました

①アレクサやグーグルホームを使って言葉で家電を操作する方法とは

②スマートリモコン・スマートスピーカーについて

家電を音声で操作するには、スマートリモコンを使用します。スマートリモコンを使用する接続方法なら大掛かりな工事も不要でスマホからの操作も可能となります。

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システムの全体像を理解しよう

機器(デバイス)とネット環境があれば簡単に操作が可能なこのシステム。設定方法は機器メーカーのマニュアルを見ればよいのですが、そもそもシステムの全体像を理解していると自分なりのカスタマイズも出来るようになるでしょう。

まずは今までの家電操作リモコンとの違いをイメージ図を用いて比較してみましょう。

今まで(通常)の家電操作リモコンとは

家電1に対してリモコン1が同梱されており、家電を開封した直後からすぐに使用が可能です。リモコンは赤外線を利用して情報を飛ばすため障害物があると通信出来ません。

家電が増えればリモコンも増えて、リビングはリモコンだらけの家庭も多いのでは無いでしょうか?また、肝心な時にTVのリモコンが見当たらない事よくありますよね

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音声による家電操作システムとは

音声による家電操作による方法は機器とネット環境があれば簡単に設定できます。まずはシステム全体像を見てみましょう。

①家電のリモコンをスマートリモコンに学習させる。
→スマートリモコンのアプリを使用して学習設定する。スマートリモコンに向かってリモコン操作する程度で学習が可能となる。

②スマートリモコンのアプリを経由してアレクサの設定を行い機器の連携を行う。

アレクサ等に向かって『アレクサ 電気消して』等声を掛けるとスマートリモコン情報が伝達されて、スマートリモコンより赤外線による家電操作が動作する。

スマートリモコンだけ設定すればスマホのアプリから家電操作することも可能です。リモコンをスマホに集約する事が出来るので大変便利です。スマートリモコンと家電の間に障害物があると赤外線通信が届きませんの置き場所は注意が必要ですけどね。

家を建てる時に要望をされる人も多いのですが、3〜5千円程度のスマートリモコンとスマートスピーカーがあれば、新築でなくても簡単に設定が可能です。新築時にオススメするならば赤外線リモコン方式の『電動シャッター』を設置しておくことでしょうね。

 

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他にもある住宅の家電操作方法

HEMS(ヘムス)という設備について

家電操作とスマートハウスで混合しやすいのがHEMS(ホーム エネルギー マネージメント システム)の存在です。ヘムスと読みます。

HEMSは住宅のエネルギー計測を行いながら住宅設備を自動制御する事を将来像として導入された設備ですが、実は普及はあまり進んでおりません。

画像出典:Panasonic

HEMSは家電操作の機能もついておりますが、あくまでエネルギーマネージメントを目的とした家電制御です。例えば、昼間に太陽光発電システムが電気を作っている間にエコキュートでお湯を沸かしたり、蓄電池に電気を貯める自動制御を行うことで無駄のないエネルギー調整を行う事を目的としてます。

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HEMSと家電操作を混合しない事!

照明やエアコン・エコキュートも連携できる為、家電操作のスマートリモコンとごちゃごちゃになっている人が多いです。

HEMSで家電制御をする場合は専用プロトコルを使用する為、各家電へのネット接続やアダプタ増設が必要になることも多く建築費用もかさみます。

エネルギーをマネージメント化しても、それほど大きな効果が無い為、普及が進まないのも理解できます。

HEMSとスマートスピーカー、スマートリモコンを連携するシステムもありますが、理解している住宅会社は意外と少なく提案力も乏しいのが現実です。また、機器不具合時の対応も現実的に住宅会社のスタッフでは難しいのでしょう。

結論を言えば声で家電操作することが目的であればHEMSは不要です。スマートリモコンとスマートスピーカーだけ自分で購入すれば簡単に可能です。

スマートリモコンも3,000円〜5,000円と安価で購入できるので導入するのも簡単ですよ。興味ある人は是非試してみてください。

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声で操作が苦手な人!ワンタッチのボタン式をどうぞ

声で操作を行うのは苦手な人や音声デバイスが正しく認識してくれない場合は二度手間になるなど、不満を感じる人はワンタッチボタンの準備も準備すれば快適です。

そもそもスマホのアプリから操作する場合は不要ですが、ボタン式はワンタッチで好きな操作ができますよ。