家を人間に置き換えた時、家の外観(デザイン)は人間の見た目であり、家の構造体は人間にとっての骨は筋肉だと思います。では配線や配管は何でしょうか?人間にとっての血管や循環機能ですよね。どれも重要な役割を担っております。
さて家を建てる時、インターネットの配線についてはどの様に計画するのがベストなんでしょうか?
自宅でスマホを操作する時は、通信量を抑えるためにネット回線を引き込む計画をする前提の人は多いと思います。インターネットの回線引き込みについて考えてみました。
インターネット配線は住宅会社?回線業者?どっち?
住宅会社と建築の工事契約をしたら、間取り→電気工事のプランの打ち合わせを進めるのですが、このタイミングでインターネット配線について考える人が多いと思います。まずは住宅会社の工事範囲を把握しましょう。
《住宅会社の立ち位置》
電気プランの打ち合わせ時にインターネットの配線工事を打ち合わせを行うが、実際の回線引き込み工事はしない。回線業者が光ファイバーを引き込むためのCD管は工事は住宅会社が行う。
《住宅会社の工事範囲について》
回線業者が光ファイバーを引き込んだら、回線業者が宅内にONU(ルータ)を設置します。基本的に屋外からONU設置までが回線業者の工事範囲です。住宅会社はONUの設置場所から各居室までを繋ぐインターネット配線(LAN配線)を通す為のCD管(空配管)を工事しておきます。もちろん配管の中にLAN配線を工事するケースも有ります。
住宅業者が工事するCD管の工事とは
住宅会社はインターネットの有線接続が必要な場所に対して、なぜ空の配管を工事するケースが多いのでしょうか。理由としては以下の事が考えられます。
・新築直後にインターネットのLAN接続を使用するかわからないので空配管だけを工事しておいて将来必要になった時に配線工事を行う
・LAN接続まで工事を請け負うとネット回線の不具合時に責任の所在が不明確になるので請け負わない
・LAN配線の端部処理が出来る業者がいない(まれに)
・WiFiだけでは心配なので、万が一の為に配管だけ工事しておく
回線工事はいつ手配するのか?
早めに回線業者へ工事予約を行い、入居と同時にインターネットが使用出来る環境が整うように準備が必要となりますよ。
回線業者とプロバイダを見直すには良いタイミング
新築前の住まいでインターネット回線を引き込んで使用している人は多いと思います。普通は引っ越しに伴い回線工事を依頼しますが、実はプロバイダと回線業者を見直すには良いタイミングなんです。
電気や携帯とセット割引の業者も増えたので、新居へ引っ越しするタイミングで回線業者を見直すのもありでしょう。仮に現在の回線業者から解約の費用が発生しても新規の回線業者が負担するケースが多い為、ここはよく確認する必要があります。
WiFiコンセントも便利
コンセントにWiFiを埋め込めるWiFiコンセントという製品もあります。
部屋をスッキリ出来る上、有線接続も可能なので使用シーン合わせた使い分けが簡単に可能です。
2階建の住宅では1箇所のWiFiで電波は届くのですが、少し電波が弱いと感じることもあります。また、家族がそれぞれインターネットを使用するのであれば、通信状態が不安定にあることもあります。
出典:因幡電機産業HP
このWiFiコンセントは各部屋で無線環境を整えると共に、有線接続もできるので非常に便利です。テレワークやオンラインゲームが普及した現代の生活環境としてはとてもありがたい製品です。
電気・ネット環境が苦手な現場監督も多いので参考にしてみてください
住宅建築のアドバイスや40代になって自身の変化、趣味・挑戦について記事にしてます。一級建築士/一級建築施工管理技士/宅建士