住宅設備・IOT 

勉強しやすい部屋の環境づくり!換気による影響を知っていますか?

こんな人におすすめ

①子供が勉強しやすい環境作りが気になる人
②室内の二酸化炭素濃度に興味がある人
③家の換気システムの違いが気になる人

家で部屋にこもって勉強しているときに、頭がボーっとして眠気に襲われたり、集中力が続かなくなってイライラしたことはありませんか?

それは空気中の二酸化炭素濃度が影響しているかもしれません。

二酸化炭素濃度と人体の影響について

ワンコロ
ワンコロ
二酸化炭素の事は知っているワン!どれくらいの量が人体に有害になるかしらないワン!細かい数値や単位を示されてもわからないワンよ!

二酸化炭素の濃度はppmという単位で示します。一般的な二酸化炭素濃度として屋外は400ppm程度、屋内は1000ppm程度です。

二酸化炭素濃度は取り扱う法令によって基準値や解釈が異なりますが、室内では二酸化炭素の量が2000ppmを超えると『頭痛、眠気、倦怠感、注意力の低下、吐き気』の症状が出やすくなると言われてます。

要するに、換気が不十分な部屋では二酸化炭素の量が増加するので集中力が低下して作業効率が落ちたり、眠くなるなどの影響が出やすいと言われております。

住宅の室内で十分な換気を行うには

それでは、住宅の換気はどれくらい必要なのでしょうか?

住宅では居室の空気を1時間あたり0.5回(半分)入れ替えする事が求められてます。機械換気設備として24時間換気システムを設置することが義務付けられております。

24時間換気システムには『第一種』『第二種』『第三種』の3つのパターンがあります。

第一種換気とは

給気と排気を機械(ファン)で行います。また熱交換機能がついていれば冬場温めた室内の空気を排気としてそのまま捨てるのではなく、室内に給気する冷たい空気と熱を交換してから捨てます。温かい空気が給気される為、暖房エネルギーの負荷も少なくすみ省エネ性も高い換気システムです。

第二種換気とは

給気を機械(ファン)で行います。住宅ではあまり使用しない換気方法です。住宅内が正圧となる為、室内の温かい空気を壁の隙間から壁内へ押し出すこともあり、壁体内結露が心配されます。無菌室や手術室などで採用される事が多いのです。

第三種換気とは

排気を機械(ファン)で行います。住宅ではよく用いられる換気方法です。トイレの換気扇を活用して機械換気できるので安価なところが魅力ですが、冬場の室内で温めた空気をそのまま捨ててしまう点や、冷たい空気を給気する事から暖房エネルギーの負荷が大きくなり光熱費が割り高となるデメリットもあります。

ショートサーキット

 

第三種換気ではショートサーキットに気をつける必要があります。本来はトイレからの機械換気(排気)をすることで、各部屋には自然換気口から新鮮な空気が流入してくる前提で換気計画がされております。

しかし、トイレの窓を開けてしまうと給気と排気が短い距離感で行われてしまい、室内からの空気流入量が減ってしまいます。換気量が減ることで十分な換気が行われず二酸化炭素濃度も高く可能性があるのです。

住宅の換気は第一種換気が望ましいが、、、

ワンコロ
ワンコロ
家の中で集中力を継続して勉強する為には第一種換気が良いワンね!

第一種換気システムは室内の熱を有効活用しながら各部屋への給気がしっかり行われるのでおすすめです。

ただし、気になるのは外気を吸い込む際に虫が混入しやすい点です。定期的なメンテナンスで清掃するのが大変ですし、虫が苦手な人は清掃が嫌になるでしょう。

最近の製品では虫取りキャッチャーがついている製品もあります。虫の死骸を簡単に捨てることが出来るので大変便利です。

更に外部の吸気口にサイクロンフードを着けてもらえれば遠心力の力で虫が混入しにくいので個人的にはおすすめです。

二酸化炭素濃度は簡単に見ることが出来る

室内の環境が気になり始めたら二酸化濃度を計測する製品も販売されておりますので一度調べてみるのも良いですね。


集中力が続かない場合は換気環境が影響しているかもしれません。家を建てる際は『第一種の24時間換気システム』が標準スペックされている住宅会社を選ぶと良いでしょう。

安く販売している住宅会社は、こういうところでコストを削ってますので参考にしてみてください。