①部屋に時計や絵・写真を飾りたい
②壁にフックを取り付けて重たいものを掛けたい
③時間の経過や地震の揺れで取れないようにしたい
今回は部屋の模様替えで壁に物を掛けるフックを取り付けたり、時計を掛けたり、写真を額に入れてを飾ったりする時のアドバイスについての内容です。
最近の重宅の部屋の内装はクロスで仕上がっている事が多く昔の真壁工法と異なり、木部が見えない為、壁のどこへに固定すれば良いのか判断が難しいと感じている人もいると思います。
今回は洋室クロス仕上げの部屋でも安心して壁掛けの模様替えが出来る方法です。是非参考にして下さい。
まずは壁の下地について知っておこう
洋室クロス仕上げの住宅では外壁の防火認定の兼ね合いで石膏ボードを用いる住宅がほとんどだと思います。石膏ボードは建築現場で簡単にカットができて、躯体へビス(ネジ)で簡単に固定出来る為、最もポピュラーな工事と言えるでしょう。
クロス(壁紙)は石膏ボードの上に接着剤を用いて貼るのですが、石膏ボードが躯体を覆う為、柱の位置や木材の位置は見えなくなってしまします。
壁に重量物を固定する時は、石膏ボードで隠れた柱や間柱と呼ばれる木材の位置を探す事がポイントとなります。室内側から見えない固定場所の事を建築現場では下地(したじ)と呼びます。
※下地は総称的な呼び方で、仕上げをする前の素地も下地と呼ぶため幅広い意味で使われます。
現場の職人さんや技術職の現場監督は、下地の位置をスケール(メジャー・コンベックス)を使って簡単に割り出して、しっかり固定できる場所を簡単に特定することができます。
木造住宅(クロス仕上げ)の下地の位置の出し方
まずは下地の位置について基本的な考え方を知りましょう。木造住宅に場合は柱と柱の間隔(910mm)とその真中の間柱の間隔(455mm)が入っております。下のイラストを見てみましょう。
イラストを見ればイメージできると思いますが、仕上がった壁を見ても柱や間柱は見えませんが、基本寸法を知っていれば計算して下地の位置を割り出すことが可能です。
しかし、普通は柱の位置がどこかがわからない為、実際の部屋ではどこを基準に寸法を計算すればよいのか悩むケースもあるでしょう。
その場合は、材料の厚みや仕上げから寸法を追い出すことが多いのです。以下のイラストを見るとわかりますが、壁面から390mmが間柱の位置だと算出することが出来ます。
簡単な計算で位置を割り出すことが出来ます。住宅の技術者は仕上がった壁の上から、中が透けて見える間隔の人が多いと思います。現場経験を重ねることで下地の組み方や位置が意識せずとも見える間隔が身につくのです。
位置が把握できたら壁を軽く叩いて音で確認します。下地が裏にある場合は壁を叩いた音が重くなります。何もなければ軽く響きます。こういった間隔でも概ねの位置は把握で来るのです。
もっと簡単な下地の探し方 計測機を使ってみよう
現場の技術職でなくても理屈がわかっていれば下地の位置は算出できますが、もっと確実に簡単に算出する方法もあります。壁の中の木材や鉄に反応する下地探し用の専用機器(下地チェッカー)があるのです。
下地チェッカーは木部、鉄等の反応する部分をスイッチで切り替えることが出来るので安心して使用できます。現場技術職も便利なので利用する人が多い為、家の模様替えをする時は一台くらい持っている方が何かと便利だと思います。
間違って壁に穴を開けた場合の簡単補修方法
いくら下地を狙って器具を固定しても、下地を外してしまうケースもあるでしょう。そういった場合はクロスの壁紙を簡単に補修する方法方法としてジョイントコークで穴を埋める方法があります。見た目はほとんど目立たなくなります。
壁紙の色によって、ジョイントコークの色も様々ですが、一般的に多い白系の壁補修であればライトアイボリーが良いでしょう。
工事中に下地を大きめに入れておくことも可能
あらかじめ室内のインテリア計画が決まっているのであれば、合板下地を広い面積に入れておくことも可能です。住宅会社に伝えておけば簡易的な工事なので、余った材料で無償でやってくれるケースもありますよ。(一般的には有償ですが、、、)
今回は、模様替えに関わる内容として下地について書いてみました。知っていれば誰でも簡単に棚を増設したり、壁掛けフックを取り付けたり」、本棚を固定したり出来ます。DIYでやれば安く住みますので知っていて損はないと思います。
是非参考にしてみてください!
住宅建築のアドバイスや40代になって自身の変化、趣味・挑戦について記事にしてます。一級建築士/一級建築施工管理技士/宅建士