2021年11月19日に新たな経済対策が閣議決定され「子育て世帯。若者夫婦の省エネ住宅の取得支援」を目的とした「こどもみらい住宅支援事業」が令和3年度補正予算案に盛り込まれました。
今回の内容は活用すると大変得な「こどもみらい住宅支援事業」です。
出典:国土交通省HP
対象
・18歳未満の子を有する子育て世帯
・夫婦のいずれかが39歳以下の若者夫婦世帯
※居住することが条件です。(賃貸なNG)
※延べ面積50㎡以上の住宅であること
対象期間
・2021年11月26日〜2022年10月31日の間に契約書の締結が必要
・住宅会社の事業登録完了〜2022年10月31日迄に着工
※住宅会社の事業登録は2022年1月中旬以降になる
補助金額
①ZEH(ゼッチ)・・・100万円/戸
※ZEHとは「基準の断熱性能をクリア」+「一定のエネルギー削減をクリア」する住宅
②高い省エネ性能等を有する住宅・・・80万円/戸
※高い省エネ性能とは「長期優良住宅」「認定低炭素建築物」「性能向上計画認定住宅」
③一定の省エネ性能を有する住宅・・・60万円/戸
一定の省エネ性能とは「断熱等級4」+「一次エネ等級4」を満たす住宅
交付申請期限
・2022年3月〜4月頃〜2022年10月31日
※締め切り期限は前倒しの可能性あり
※交付申請は一定の工事完了後に申請が可能(補助額以上の工事進捗が必要)
完了報告期限
・2023年5月31日までに引き渡しと完了報告を行う
申請は登録事業者である住宅会社が行います。工事の契約時期・着工時期・引き渡し時期が補助金の支給条件に影響するので注意が必要です。
金額も大きいので活用できる人は是非検討するほうが良いでしょう。
活用しやすい補助は?
ZEH(ゼッチ)住宅は多くの住宅会社が提案しているので比較的活用しやすいです。住宅のZEH普及が進んでおり、補助金額が大きいだけでなく入居後のランニングコストも抑えることができるのでお得な住宅仕様です。
長期優良住宅は得意な住宅会社と苦手な住宅会社ではっきり分かれると思います。ZEHの建築コストが高いと感じる人は長期優良住宅で検討してみてください。
補助金額60万の「断熱等級4」「一次省エネ等級4」は、標準スペックでクリアしている住宅会社も多いので多くの人が対象になります。
ただし、建売分譲等は住宅設備に建築コストをかける傾向がありますので、断熱スペックを後回しにしている住宅は受けることが出来ないので要注意です。
まとめ
新築住宅を検討している人は是非活用してください。お得に計画することをオススメします。しかし、近年資材の供給不安が続いております。ウッドショックなど材料が手に入らず住宅会社も苦労しており、建築コストも高騰しております。
ウッドショックが終わり供給が安定したとしても、木材の原価は思ったより下がらないと言われております。
今回の補助金は工事の着工時期や完了時期が影響するので後のような市場の供給不安も住宅会社に確認して慎重に進めることをおすすめします。
住宅建築のアドバイスや40代になって自身の変化、趣味・挑戦について記事にしてます。一級建築士/一級建築施工管理技士/宅建士