①住生活と健康の関係性に興味がある人
②快適な住宅環境に興味がある人
③住宅の断熱性能に興味がある人
こんにちは、ヨロズヤです。
住宅を検討する時は、「耐震・耐火」の性能も気になりますが、「快適・健康・経済的」に暮らす為には断熱性能は無視できません。今回は断熱と健康の関係、断熱性能が高い住宅を判断する方法を伝えたいと思います。
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住宅の断熱と健康の関係について
住宅の断熱性とどう関係があるワン?
冬場の温度差はヒートショックを招く
住宅内の温度差は血管の急な収縮に影響する為、体への負担が大きくなります。これは高齢者にとって非常に危険な状態を招く恐れがあります。冬場の浴室では入浴前に服を脱ぎ、急に熱いお湯に浸かることにより急激な寒暖差が生じる事でヒートショックが発生する事は有名な話ですが、実はこのヒートショックによる死亡者数は交通事故で亡くなる人の数より多いというデータもあります。
住宅を建てる時、断熱性能の高い住宅会社を選ぶ事は大切なことがわかります。
住宅の断熱性能はどうやって判断する?
断熱性はUA値と呼ばれる数値で算出します。壁・天井・床・窓の熱抵抗値と面積から算出します。厳密に云うと同じ断熱材料を使っても間取りや大きさで数値が変動するのがUA値です。
参考:各部位の断熱性能にて算出する為、部分的に断熱性能が低ければUA値の数値は悪くなります。
UA地の基準値について
まずは基準値を確認しましょう。建築値のUA値基準を知ることからです。近年は断熱基準だけでなく、更に断熱性が高いZEH基準(ゼロ・エネルギー・ハウス)が設けられました。数値が低いほうが性能が高くなります。地域によっても基準値が異なりますので下のマップと表を参考に見てください。
断熱地域 | 1.2 | 3 | 4 | 5.6.7 |
断熱基準値 | 0.46 | 0.56 | 0.75 | 0.87 |
ZEH基準 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.6 |
代表都市 | 札幌 (北海道) |
盛岡 (岩手) |
仙台 (宮城) |
東京〜九州 |
例えば「東京〜九州」の地域でUA値0.6以下の数値が出せる住宅はかなり断熱性能が良い住宅と判断して良いでしょう。断熱は直接見えない部位なので建築コストを抑えている住宅会社は断熱性能が悪い可能性もあります。2021年4月より断熱性能の説明が義務化されます。より断熱への関心が高まることが期待されます。
断熱性能には熱損失係数Q値を使う場合もある
平成25年に改正された省エネ基準でUA値が導入されましたが、それまでは熱損失係数Q値で断熱性能を表現していました。Q値は断熱性能による熱損失だけでなく換気による熱損失も加算した数値を床面積で除する事で算出する数値です。断熱性能だけを純粋に比較するものでは無いため、断熱性能はUA値が主流となったということですね。未だにQ値を用いて説明している住宅会社もありますが、現在は断熱性能をUA値で示すのが一般的なのでしっかり説明を受けたほうが良いでしょう。
断熱性能が高い住宅は冬暖かく、夏は涼しく快適です。また光熱費を抑えることが出来るのでランニングコストがお得になります。更に健康に暮らす事が出来ると三拍子揃って良いことがあります。しっかり検討することをおすすめします。
住宅建築のアドバイスや40代になって自身の変化、趣味・挑戦について記事にしてます。一級建築士/一級建築施工管理技士/宅建士